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 ジャンセンの油彩、水彩、デッサン、リトグラフ、エッチングを約700点収蔵し、常時約80点の作品を常設展示しています。

 展示替えは半期に一度行います。

その他、企画展、特別展も随時開催しております。

 

ジャン・ジャンセン プロフィール

 

  (第二展示室内)

 
 
 
     

 

 

 

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『ジャンセンは、アルメニア人に対する虐殺が行われた小アジアのスールーズに生まれた。彼の心の中には密やかにかつ永遠にこの劇的な悲劇が刻み続けられている。彼の初期作品は労苦に疲れた老人や子供たち、粗末な食卓を描いた静物画など、生活に痛めつけられた貧しい人々がテーマになっており、彼はその人々を肉親または兄弟のように感じているのである...』

ジャンセンの暖かな眼差しと人柄を一番に感じられるのがこれらの人物画です。彼の作品を総じて『暗い』『重い』と感じられる方もおられますが、彼の視線はいつもまっすぐで、それらこそが彼自身が実際に目にして感じた『美しいもの』なのです。

 

 

 

『老人と子供』

 
 
 
     

 

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『1966年から水の都ベニスに滞在し、あふれる水と鮮やかな色彩の作品を制作していく...。』

ベニスシリーズの作品の前に立つと水場のひんやりとした空気とその透明感に包まれ、私たちを清めてくれているように感じられます。

 

 

ベニス『浅瀬の網』

 
 
 
     

 

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『ジャンセンが愛し描写の対象とする若い女性達の体は華奢で繊細さそのものを体現している。彼は肉体の美を讃えながらも、モデルの顔を消してしまったり背中から描くことが極めて多い。彼は若い彼女達の上半身とそれにつづく両足の動作が織りなす、汚れのない美しさや律動にだけ心を奪われているのであろう。』

『ジャンセンといえば“バレリーナ”』と言われるほどに彼の踊り子は有名ですが、ではなぜそんなにも人気なのでしょうか。

それは彼の描く線が、彼女達の気丈な中に見え隠れする危うさや線の細さと重なって表現されているからではないでしょうか。

彼女達の息づかいの中に、彼の世界もまた息づいているようです。

 

 

 

バレリーナ『白のバレリーナ』

 

 
 
 
     

 

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『スペインへ旅したジャンセンにとって闘牛の残酷さは、死の世界が究極的な悲劇の中に立ち現れるものであった。人間と野獣の命をかけた対決は、人々が刑の執行を命じるこの殺戮に先立つ一瞬一瞬のおごそかな祭りの時間である...』

勇ましい闘牛の場面でさえ、ジャンセンの眼には拍手喝采を浴びる闘牛士ではなく、無惨に殺された牛が映っている。

会場は何と騒がしいのだろう、その反面同じ空間に、こんなにも静寂な世界が同時に存在している。彼は常に光だけではなくその光が生み出す翳の部分にも、愛と哀しみを持って視線を向けています。

 

 

闘牛『闘牛の後』

 

 
 
 
     

 

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『...ジャンセンが我々にも共有させようとしている恐怖感は、仮面舞踏会(マスカラード)シリーズの中で尚一層我々の前に息苦しく迫ってくる。彼は隠喩を用いて現代社会の道徳の崩壊を表現しようとしている。彼は、人生が私たちに与える役割により異なった仮面を我々すべてがつけているのだということを、理解させようとしているのである。人間はもはやグロテスクな動物にしかすぎず、顔を仮面の影に隠しているのである。

悲喜劇の大家ゴヤに出会ったことで、彼の眼はますます心の深層へと向けられます。

天才と呼ばれたピカソの「ゲルニカ」が描き上がったその時、目にした民衆の中で子供たちが真っ先に泣き叫んだそうですが、これらのマスカラード作品もまた小さな子供たちには恐怖を感じさせるようです。繊細な心の襞を持つ子供たちの方が響くということでしょうか...。

 

 

マスカラード『王と女王の舞踏会』

 
 
 
     

 

 

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