個別記事
“詩×写真×田淵行男”
2006.11.18
今回は田淵行男記念館さんの企画展におじゃましてきました。この企画展は開催を伺った折から個人的にとても興味があって、また今回当館で開催している“パリの憂鬱展”もちょうど散文詩の企画展だったりで、かなり楽しみにしていました。なのでまた一個人としてコソコソおじゃまして…。(スミマセン>_<;。
3時に入れていただいたはずがすっかり沈み込んでしまっていたらしく、響く足音で現実に引き戻されてみれば既に4時をとうにまわっておりました。…田淵氏の、孤独を愛する音と孤独を孤独に想う音とを、重ねて沁み込ませていたらいつの間にか自分の中にある、そんな同じものをみつめていたのでした。。
展示は、「山をうたう」から始まって「雲をうたう」「里をうたう」「花をうたう」「蝶をうたう」「尾根をゆく」と続く流れで、この構成は普段ほとんど写真展というものに足を運ぶ事のない私にも解り易くて、とても楽しめました。更に例えば私は登山をしませんが『もしこの世界に出逢えるのならば…』とうっかり思わされる仕組みでもあったり。(笑)
それは時折一休み出来る空間造りの中にもあったので、写真家としての田淵氏だけではなく芸術家としての田淵氏を感じることが出来ました。
田淵館さんのサイトで公開されている“詩×写真”も素敵でしたが、やはり本物に出逢っていただきたいものだと(勝手に)やたらと感じてしまいました。写真の細部に観られる奥深さも奥行きも、画面では伝わりません。勿体ないですね〜。
ところで…
“ヒトリシズカ”という作品を拝見したのです。プチプチとした彼女たちの写真にも詩がありました。『独り静か』にその世界に浸っていた私にも、彼らの詩(うた)が聴こえてきたようでした。
盛り沢山ですっかり時間が無くなってしまっていたので時期をずらしてまた後日、続きを拝見しにお伺いしたいです。どうもありがとうございましたっ♪
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