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『マーガレット』

2005.05.23

今、当館では色とりどりの様々な花が咲き誇り、鳥がさえずり、蝶や蜂も蜜を集めて忙しく飛び回り、眩しいばかりの様々な命の輝きに溢れています。その中でも今回は歩道に沿って(?)咲き誇るマーガレットについて書きたいと思います。


この写真は、敷地入口に咲くマーガレットを撮影しました。奥に館の壁であるレンガと青い色の屋根がほんの少し写っています。ここから右手にお進み頂くと左にカーブしながら館の正面入口に辿り着きます。
ジャンセンも1959年に『マーガレット』という作品を描いています。このマーガレットは毎年画家本人のお宅の庭先に咲くものの中から、美しいと感じた画家が摘み生けたものを描いたそうです。彼自身は豪華で華やかな花よりもむしろひっそりと咲く山野草の方に強く惹かれるそうで、これは彼の一環した作品の特徴ともいえる光と影の世界を表しているようです。
『花も踊り子(バレリーナ)も必ず朽ち果てる。朽ち果てるからこそ本当に美しい』と彼は言います。
館に咲くマーガレットも最初は入口にほんの数株しかありませんでした。しかし今、敷地のあちこちで顔を見せてくれます。自然とはこれ程までに偉大なものなのです。昨年より今年、今年より来年、そうして命を繋いでいくのだと天に向かって顔を上げるこのマーガレットを見る度私達は想います。