スタッフブログ

最新の記事

カテゴリ

月別にみる

icorssRSSfeed

個別記事

休業日の新しい案内看板

2011.09.20

9月に入って火曜定休に戻りましたがまだまだ火曜に来館くださる方が多く、この対応に困っていると事務所で聞いたので新しい案内板を作りました。門脇の看板に休館と営業情報の表記があってもこれを見逃したとして中に入られる方がいらっしゃったり、建物まで行けば何とかなるだろうと、もしくは建物の写真だけでも撮って帰れば良いとおっしゃったとか…個人的には驚くばかりですが、これは大変なことです。なぜなら当館は私立館であり、当地は完全なる私有地なのです。皆さんにもご自宅に置き換えて考えてみてください。門扉をしっかり閉ざしてあるのにどこかから知らないうちに他人が庭に入り込んできていたら?…勝手に庭を歩き回って可愛がっている植物や生き物に手をだしていたら?…建物の裏に回り込んで中を盗撮していたら?。…どんなに柔和な印象の方だろうと身なりが素晴らしかろうと全くの見ず知らずの人であり、これを不審に思わない方はいらっしゃらないと思いますし、怖く感じない方もおられないと思います。

事務所は館がやっていようと休んでいようと営業しています。でも彼らの仕事は館を開けることでも接客をするものでもないのです。同時に、作品たちにだって息抜きや休息は必要です。毎日何時間も光を浴びせられて衆人に注目されて…繁忙期の8月には『ごめんね』『お互い頑張ろうね』と言えても、過酷過ぎる労働は過労死を招くものですよね。そしてそれは未来に彼らを必要としている人々との出逢いも奪い、そこから生まれる可能性や芸術性も、その先の未来生まれるはずの全てを奪うことにも繋がっていて、そのためのお休みでもあるんです。
この新しい看板が無理を通そうとなさる方々の足を留めるものとなってくれることを、心から願っています。