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偶然から呼吸まで。

2007.05.14

ゆっくり…ゆったりとした時間を持っていただけることはやはり嬉しいのです。
今朝初めてご来館くださった方が午前いっぱいかかって、作品のラフスケッチ(許可を求められましたので注意事項だけお伝えし了承しました)されながらゆっくりと鑑賞されていたのですが、軽食を摂られてから「よかったらもう一度みせてください…なかなか良かった。」とおっしゃって戻って来てくださったのが12時半頃のこと…。午後2時を廻り2度目の鑑賞を終えられたその方と、ショップの方で少しお話しをさせていただきながら描かれた4点の作品を拝見させていただくと…“これは上手過ぎる!!”…大変失礼致しました…日本画家の笹本克彦さんでした。

優しいなかに鋭さを隠し持つその眼差しをどこかで…とずっと思っていましたが、私のなかでジャンセンさんと重なりました。笹本克彦さんはちょうどいま、東京の北区東十条の「coffee & Gallary フラワー(03-3902-6817)」さんに依頼を受けて個展を開催しておられますが、昨日は池田町立美術館さんから望めるあの素晴らしい山岳風景や、お庭のあやめを沢山スケッチされたのだそうです。(見せていただきました*^o^*♪)
当館で描かれた作品も『簡単なスケッチ』とおっしゃっておられたのですが、その出来映えと作品の描き方は本当に素晴らしいものでしたので、ご了解をいただいて写真に収めさせていただきました。

ジャンセン作品と笹本さんは今日が偶然の出逢いで、笹本さんが描きたいと思ってくださったのも偶然の出来事だったのですが、そんな偶然の重なりのおかげで私も、画家の目からみた作品の解説や作家たちの想い、呼吸など、そんな沢山の面白い観方を教えていただきとっても楽しい時間を持たせていただきました。
実際サラサラ…と短時間で描いておられましたが、リトの原版に描かれたこの裸婦は、モチーフや構図はもとより筆圧や方向そして作品の声のようなものまでが見事に再現されていて…非常に驚きました。
笹本さんの個展の会期は5月18日までだそうです、お近くの方は必見ですぞっ^0^!!(笑)
作品同様、お人柄もとても素敵な方なのでした。