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開館50周年おめでとうございます。

2008.04.22

080422.JPG安曇野のシンボルである碌山美術館さんが、今日なんと開館50周年を迎えられました。
50年…本当にスゴイことです。碌山世界を碌山館を愛し支えた幾多の人々の心が無ければ、国公立館でないのですから本来『ありえないこと』だと想うのです。…そんな想いを抱えながら私も今日は式典に出席させていただきましたが、本当にそこは小さな桃源郷でした。
没後98年経っても今なお優しい手の温もりが残る作品の数々、この日を待ち望んだかのように一斉に咲き誇る館庭の様々な花々、そして碌山館に携わった白髪の紳士達の本当に愛しい者を見るかのような眼差しのなか、記念式典は厳粛に進められ祝賀会へと繋がって行きました。



…荻原碌山の偉大さはこれら総ての中に存在していました。
人が人を想う心、人がARTを愛する心…人々にとってこれほどARTが必要とされたことがこれまでどこかにあったのだろうかと、沢山の心がこの50年という歳月の中にはぎゅうぎゅうに詰められていて、碌山氏ご本人に出会ったことは無いのに、今ここに彼を意識せずにはいられないほど彼の存在感が在りました。
そして今日、私は『なにか』とは『何か』であり、その『何か』とは『和』なのだと感じました。
当館がこの先もし50周年を迎えることが出来たなら、碌山館さんは必ず85周年を迎えられるのです。万が一100周年を迎えられたなら、碌山館さんは普通に135周年を迎えておられるでしょう。
館を愛する方々の想いが館を支え、作家を生かし続け、館の礎となって、作品世界を守り伝えているのだと改めて感じさせていただける素晴らしい式典でした。本日ご招待いただけましたことでその一端に触れさせていただくことが出来たことは私にとっても本当に幸せなひとときとなりました。そしてまた、後続の館として私たちも精一杯頑張るぞ!と、改めて感じさせていただく機会とすることが出来ました。
今後の碌山館さんも、非常に楽しみにしております。
本日は本当におめでとうございました**