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500号って、どのくらい?

2011.09.26

「あの作品はどの位あるの?」と時折お声を頂戴するのがこちら(画像)の作品。タイトルは"画家とモデル"です。(まだ本物をご覧いただいていらっしゃらない方は、手前に写り込んだ椅子の大きさを目安にどうぞ想像してみてください。)この質問に「キャンバスで言うと500号です」と私達が答えると、キャンバスを扱ったことのある方と無い方、無くても何らかの形で関わりや興味を持ってこられた方、皆さん経験は異なってもたいていは「すごい!!」か「500号??」という反応に分かれます。号数表記はどこかしらの美術館で見たことはあっても実際にはどんな風に分けられているのか、ご存知でない方もなんとなくで理解されている方も実際は多いのではないでしょうか。そこでちょっとだけ、簡単にご案内してみましょう。

キャンバスサイズには、正確には号数だけでなくF (Figure)・P (Paysage)・M (Marine)(+S (Square)) といった種類があります。これはそれぞれ人物・風景・海景を描くのに適した大きさと形状になっていて、各号数で長辺は同じでも短辺の長さが異なるのです。
例えば『1号』というのは長辺が220mmですが、短辺はF=160mm・P=140mm・M=120mmとなっています。更に言うとフランスのキャンバスと日本のキャンバスの大きさも微妙に異なっていくのですがこれはまたにします。
ちなみに、1号=ハガキ1枚程度と考えておられる場合が多いようですが、ハガキのサイズは長辺148mmで短辺100mmが一般的なサイズ。比較してどうでしょう??。
こんな様子なのでここで最初の500号の大きさの話しに戻ると、『日本のキャンバスサイズでは長辺3333mm・短辺2485mmの500Fに該当する』というものになります。確かに大きいですよね…描かれた裸婦のお尻の大きさも大人の顔より大きいです(笑。