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A定例会〜田淵記念館へ。

2013.09.05

3日の火曜日。当館では一ヶ月と一週間振りとなる定休日でしたが、午後イチ〜安曇野アートラインの定例会があったため池田町まで行ってきました。今回はなかなか結論の出ない議題もあってかなり長時間の会議になりました。(皆さま大変お疲れさまでした。)
このところ私たちも夏の疲れがたまっていてそこへジャンセン氏の訃報が届き…さすがに肉体的にも精神的にもヘトヘトだったので、帰りに『こんな時はうつくしいものだわ…』と思って田淵記念館へ寄らせていただきました。お目当てはもちろん、知ったときからずっとずっと…絶対に観たかったガラス乾板写真展です。この夏中、私も沢山の方にご紹介させていただきましたが、田淵館さんと当館の両方に度々お見えくださっているご常連様方にも『すっごく良かったよ』というお声を何度聞かせていただいたことでしょう。

『絵画』と『写真』の性質はだいぶ異なります。例えば写真には『写ってしまう』という部分もあるはずで、絵画には『写さない(描かない)』部分があります。対象を視て自分が感じたものを『描く(移す)』のと『映す』のでは違いますよね。でも田淵氏の作品はそうした次元ではなく、本来なら『写せないはずのもの』まで映して自分の世界を表現出来る恐ろしくも素晴らしい力を持った方です。そして今回はそれに加え、フィルムではなくガラスに写し取った作品郡の展示…一度の登山で沢山は持てなかったはずのガラス乾板に彼が写し取ったものを展示しているのです。

田淵氏と会いたい方には、ぜひお独りでのご鑑賞をオススメします。私も何とかもう一度…出来たらもっと早い時間からゆっくり観せていただきたいなと思います。