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Francisco Jose de Goya y Lucientes

2006.11.20

『…アカデミーというものは排他的であってはならず、また、そこで自由に勉強しようと思う人々に助力を与える以外のどのようなこともしてはいけないと私は断言いたします。アカデミーは、子供の学校のように厳しい服従を強要したり、機械的な規則、毎月の賞、財政的な援助など、絵画という自由で高貴な芸術を卑しめ、弱めるようなつまらぬことは、いっさい追放すべきです。…絵画に於いては何ら強要すべき規則もなく、すべての人に対してまるで奴隷のように同じやり方、同じ方法で学べと押し付けることは、神の創造されたものを明らかにするものであるから他のいかなる芸術よりも神の世界に近いこの絵画を学ぼうとする若い人々にとっては、ただ妨げとなるばかりだということを、私は事実によって証明することが出来ます。…』
フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス【1746-1728】
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※以上、1792年にゴヤが王立アカデミーに提出した“美術教育についての報告書”を部分抜粋。
※画像はジャンセンの描いた“ゴヤへのオマージュ”(1977年作品)