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Judith et Holoperne

2009.09.28

judithetholopherne.jpgユディトとホロフェルネス
アッシリアの王ネブカドネツァルは、メディア王との戦いで自分に協力しなかった諸民族を攻撃するため、ホロフェルネスを司令官として派遣した。ホロフェルネスは軍を率いてユダヤへやってくると、ベトリアという町を囲み水源を断ってしまう。これに困窮した町の指導者オジアは降伏を決意するが、この町に住むユディトがオジアや民を励まし神への信頼を訴えた。そしてユディトは一計を企て、神に祈りを捧げた後に着飾ってホロフェルネスのもとに赴く。エルサレム進軍の道案内を申し出た美しいユディトをホロフェルネスは喜んで迎えるが、ユディトは陣中で出される異邦人の食べ物を決して口にせず4日間待ち、酒宴に呼び出される。そして宴で泥酔しやがて眠ったホロフェルネスの首にユディトは彼の短剣をあて切り落とした。…その後彼女は侍女と共に首を携えてベトリアの町へ戻り、事の次第を報告するがやがて司令官殺害は包囲軍の知るところになり、激しい動揺を引き起こす。しかしユダヤ人はこの機会を逃さず出撃し、敗走するアッシリア軍を打ち破った。【旧約聖書外典:ユディト記 第8章より】



ユディトの物語はボッティチェルリやカラヴァッジオなどが絵画作品にしている他、ヴィヴァルディやモーツァルトによってオラトリオ(聖譚曲)にもなっています。