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La fuite de Lot

2009.10.05

roto.jpgロトの逃走
ふたりの御使いが夕暮れにソドムに着いたとき、ロトは門のところにいたが彼らを見るなり顔を地につけ伏し拝み、ぜひ我家に泊まって欲しいと熱望した。そしてその家でロトが精一杯のもてなしをしていたとき、ソドムの住人全てが隅々から集まり家をとり囲んでしまう。彼らの要求は(よそ者である)御使いたちを自分たちの前に差し出すことだったが、ロトがこれを強く拒絶したため暴力されそうになる。これを見ていた御使いは、誠実なロトにだけ「私たちはこの町(ソドム)を滅ぼすため、主に遣わされている」と明かし、家族とともに逃げるよう伝えた。ロトは妻と二人の娘と連れ立って町を出ることになるが、御使いのひとりが最後に「後ろを振り返ってはいけない」と注意される。…この後、ソドムとゴモラの町には硫黄の火が降り注ぎ、人々のみならず植物に至るまでその地の汚れを払われることになるが、ここでロトの後ろにいた彼の妻だけが振り返ってしまい塩の柱になってしまった。
【旧約聖書:創世記 第19章より】



この作品は銅版画だけでなく油彩としても描かれています。
鑑賞の後はぜひミュージアムショップで設置している神話カタログもあわせてご覧ください。