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ゴヤからアンソールから…

2009.09.02

次回企画展準備のため、額装した銅版画作品を順次見ていると様々な作家の色が感じられます。
『基礎を学ぶためアカデミックなものを中心に描かされた装飾美術学校を出たあと、一時自分(だけ)の絵がほとんど描けなくなっていたことに気がついた』と言ったジャンセン氏は、沢山の巨匠の作品の色にふれ真似ることで自らの色を見極めようと、今日はA氏、今日はB氏…とあらゆる世界に独り放浪します。
こうした経過は版画/デッサン/油彩/水彩に関わらず、彼の初期作品からその視点で時を追っていけば明らかなのですが今回の企画展目的はあくまで『版画技法の紹介』でしたね。(笑


迷子になった彼は、孤独な海をさまよいながらも流木に片っ端からしがみついて諦めませんでした。
生きるということは、時に苦しく厳しく辛い。でも諦めてはいけない、諦めたら救われるとは限らないのだから…とジャンセン氏は作品の向こうで静かに微笑み、言ってくれている気がしました。
ゴヤから続く道は、間違いなく今も伸びています。