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世界の最初の一日

2007.05.08

ひと月ほど前に、ある方にご紹介いただいた詩人の方の本を数日前、数冊購入したのです。
これは、みすず書房さんから出版されている長田弘さんの『人はかつて樹だった』という本の中にあった作品から一部を抜粋し引用させていただきます。
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…遠ざかってゆくわらい声を、
風が追いかけていった。
樹があった。
樹の下には蔭が、
蔭のなかには静けさがあった。
(世界がつくられた)
最初の一日の光景は、
きっとこんなふうだったのだ。
人ひとりいない風景は、
息をのむようにうつくしい。
どうして、わたしたちは
騒々しくしか生きられないか?…
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館の裏の森を美しいと感じる度に、いつも少し寂しくなるのです。
やはり人が介在しない森は美しいからです。
そんな自然のままの、美しいものを守ることの難しさを日々感じ考えます。
素敵な詩集でした。皆さんも宜しければどうぞ。。